自動車事故を起こした時の3つの法的責任
自動車事故を起こした場合は、法的責任を問われます。
しかも3つもあります。怖いですよね・・・。
・行政責任
・刑事責任
・民事責任(損害賠償責任)
ひとつずつ説明していきます。
事故時の行政責任とは?
具体的にいうと
・運転免許停止または取消
・点数の減点
・交通反則金の納付
社会の治安維持のためこのような措置が取られます。
事故時の刑事責任とは?
刑事責任が負わされるのは、「犯罪を犯してしまった」からです。
人身事故の場合、加害者に自動車運転過失致死傷罪や危険運転致死傷罪
といった刑罰を与えられることがあります。
自動車運転過失致死傷罪について
・100万円以下の罰金
・7年以下の禁固刑または懲役刑
危険運転致死傷罪について
これはアルコールなどの飲酒運転が原因になった場合で重い刑罰です。
・怪我をさせた場合15年以下の懲役
・死亡であれば1年以上20年以下の懲役に科される
事故時の民事責任(損害賠償責任)とは?
交通事故の民事責任といえば、損害賠償責任のことです。
加害者が対向車の搭乗者や通行人に怪我をさせた、
また相手の車両を破損してしまったことに対して
損害賠償を支払う義務を負うことをいいます。
支払いの対象となるのは、
・入院費や通院費などの治療費
・事故の精神的苦痛による慰謝料
・死亡保険金
・被害者が事故に遭わなければ得られたであろう収入
・修繕費
などですが、被害者にも過失がある場合は、過失割合によって相殺されます。
3つの法的責任の関連性
これらの3つの法的責任は独立しているため関連性はありりません。
つまり、刑事責任が科された場合であっても、民事責任や行政責任は科されることがあるわけです。
また、損害賠償を支払っても刑事責任や行政責任は問われたりします。